理事長あいさつ

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今から、40年ほど前は、重いしょうがいがあるというだけで、誰でも入園入学できる筈の幼児施設や学校からも疎外され、家の中でひっそりと暮らすしかない子どもたちがいました。その境遇の理不尽な現実を変えるために立ち上がったお母さんたちが、1975年、親の会を結成し、青葉区支倉の地に、どんな重いしょうがいのある人も受け入れる無認可の通所施設を立ち上げました。それがつどいの家の始まりです。

最初は、制度も助成金もなく、辛苦を重ねましたが、1993年には、社会福祉法人となり、しょうがいがある人を対象とした様々な事業を展開するようになりました。

支援にあたっては、重いしょうがいがあっても、当たり前にずうっと地域で暮らしたいとの、ご本人の願いに寄り添い、意思を確かめ、本人の人権が損なわれることのないよう配慮しています。

ここまで書くと、閲覧されている皆さんは、大変だなあ、難しいなあ等と思われますか?誰でも最初は解らない世界は苦手です。ところが、私たち、関係者は、この仕事に生きがいや、喜びを感じ、少しでも多くの方に、この世界を知って欲しいと思うのです。この仕事を通して様々な個性を持つ利用者の方々に触発されることが多く、人間っていいなあ、と思い、元気になるのです。

勿論うまくいかなくて、落ち込むこともあります。でも、試行錯誤の時間を重ねて利用者の本意をくみ取り自己実現を支援できたときの、ご本人の達成感溢れる笑顔に出会ったときは、私たちも喜びで胸が一杯になります。

確かに、福祉施設には、これまでの皆さんの育ってきた学校や社会では出会わなかったしょうがいがある人々がいて、戸惑うことがあるかも知れません。彼らと触れ合う機会があまり無かったために、彼らを、特殊な人と思い構えてしまう人もいるようです。でも、皆さんのお友達や、家族の中にも、背の高い人低い人、顔の長い人丸い人、敏捷な人おっとりした人、険しい人あっさりした人、等、姿や性格が違う様々な個性の人がいますね。しょうがいがあるということも、その個性の一部と考えてください。そして、一人ひとりみんなが違った願いや夢を持っています。その集合体が社会なのです。

しかし、私たちの地域社会を見渡してみると、社会参加のチャンスは、平等ではないようです。知的しょうがいがある人は、どうしても言葉で自分の意志を表現するのが難しく、独自の表情や仕種などで発信しますので、周りが気付いてやらないと置いてきぼりになります。また、言葉で表現された様々な情報の理解が困難です。しかし、意思はしっかり持っていますので、本人を主体とした社会参加のために、その人の意志を確認し、自己決定を促し自己実現のお手伝いをするのが、私たち福祉施設の職員の役割であり、ともに地域で暮らす人々の役割なのだろうと思います。

本人主体というのは、しょうがいのある人たちにとどまりません。地域においては、しょうがいのある人もない人も平等な存在の筈です。多様な望み・価値観・文化を持つ人それぞれが、主体として尊重され助け合える、暮らしやすい社会、それが共生社会だと思います。

つどいの家は、ハンディの大きい知的障害の方一人ひとりの主体的な暮らしの実現をめざしています。そのためには、人手がたくさん必要です。その人手は、職員だけには限りません。地域に住む人達とのつながりのなかで、互いの内なるものを発見し影響し合うことで理解が進みます。そのような関係がとれて自然な形で支援する人が増え、社会関係の資源の調整ができれば、本人達の自己実現が達せられると思います。

さあ、共生社会の実現のために、皆さんもつながっていただけませんか。

つどいの家 理事長 下郡山 和子

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